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2020-11-29 00:41
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herbarium -甘い標本- が新しくなります。

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herbarium-甘い標本-が新しくなります。

これまでなかった花やハーブを迎え40種ほどの植物が揃います。
植物の仕立ても新しく、意匠もよりお菓子を引立てるものへリニューアルしました。

あまり見たことのない、ちょっと珍しい草花もあります。
季節によって並ぶ花やハーブが違うので、
その時々で選ぶ楽しみを持っていただけますように。

herbarium -甘い標本- をつくりはじめて6年が過ぎ、もうすぐ7年目となります。
herbariumを発表した2014年以降、急激にエディブルフラワーやハーブを使う菓子やプロダクトが増えました。
私がherbariumを試作、開発していた2013年は、私が調べる限り、食べられる花やハーブを使ったパッケージされた菓子作品として販売されたものを見ることはありませんでした。
herbariumは多くのメディアに取り上げられたこともあって、その影響は大きかったのではないかと考えていますが、そのようなものが増えていくにつれ、自身の作品を作ることへの葛藤が増えました。

当時は、エディブルフラワーを生産する農園も少なく、取引いただける生産者さんを探すことにもかなり苦労した記憶です。

「herbarium」は植物標本という意味を持つ単語。その言葉に惹かれてお菓子に命名しましたが、2015年くらいからは、herbariumという花のプロダクトが出てきて、そのあと社会的ブームになり、私が作品につけた「herbarium」という名前も盗まれてしまった、そんな気持ちにもなったりもしたものでした。

2018年からは、私が病を抱える身になったこととも重なって、herbariumをつくる気持ちになかなかなれなくなってしまったのですが、ここにきて改めて、私自身がこのお菓子を大切に想いたいつくり続けたい。と思うようになり、今回のリニューアルに至りました。

話は長くなりましたが、
新しいherbarium(甘い標本)をどうぞよろしくお願いいたします。

これまで手にしていただいた方にもまた気に入っていただけますように。
これからまた、気持ちを新しくして、長くつくっていけたら、と思っています。

意匠は古谷萌(Study and Design)にお願いしました。
写真は小野奈那子さん撮影です。

2020-11-24 13:21
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ColumnInformationPressWorks

NOT FAR 02に菓子とテキスト掲載されてます

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T-house New balanceが発行するフリーマガジンNOT FAR 02
特集「立原道造」(詩人 / 建築家)にて菓子とテキストを掲載いただいてます。

菓子は、立原道造が最期に残した『五月の風をゼリーにして 持ってきてください』という言葉に寄せて、五月の風のゼリーがもしもこの世にあるならどんなものだろう、と想像しつくりました。
五月の風に運ばれて舞った葉がゼリーに含まれてそのままゼリーになってしまった、
そんなイメージを持ってカタチにしたゼリーです。

“五月の風のゼリー”は道造の、苦しい時にも食べたいという渇望に応えられたいいなと
身体に溶けるような心地よい味はどんなだろうと味に思い巡らせた菓子なので、
誰かに“食べて”もらうことが本望です。
来年そんな機会が持てたらいいなぁ。と目論んでおります。

テキストは薄命の詩人、立原道造へ寄せて、
「詩と菓子はよく似ている。」というタイトルで書きました。

NOT FARは、T house New balance(日本橋)、文喫 六本木、代官山蔦屋書店、ユトレヒト、Monocle shop tokyo、NaDiff a/p/a/r/t、Book shop TOTOなどで展開してるようです。
見かけましたらぜひ手にとってみてみてください。

特集企画 加藤孝司
写真 トヤマタクロウ
菓子協力 古谷萌

2020-11-11 00:20
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Works

心の“Switch”

KITKATJapan公式Twitter連載、3回目が公開されました。
(11/7公開)

お菓子を口にすると見えることのない心のスイッチがオフになったりオンになったりする気がする。
みんなもそうなのかな。そうだったらいいな、なんて考えながらつくりました。


“Switch” for KITKAT Japan

企画・デザイン:土谷未央
イラストアニメーション:小川雄太郎

2020-10-31 18:04
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ColumnWorks

ピカピカのエクレア

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PERKでの連載『cinecaのおいしい映画』。
18回目はアキ・カウリスマキ監督の『ル・アーヴルの靴みがき』から”ピカピカのエクレア”のアートワークつくりました。

他人の靴を磨いていたら自分の心も磨かれていた。他者のものに手をかけてあげることが生きていくということなのかもしれない。そんな話を書きました。

エクレアはフランス語で“稲妻”の意味を持つお菓子ですが、そんな稲妻のようにピカピカと輝くフォンダンと磨かれた心を重ねて、靴のように大きなエクレアをつくってみました。
20cmほどのエクレアともなるとお菓子というよりパンのような錯覚もあるものです。

ぜひ、PERKのサイトより見てみてください。
「ピカピカのエクレア」

写真:鈴木奈保子
編集:寺岡瞳

2020-09-29 15:13
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InformationWorks

something something 作品集取り扱いいただいてます。

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表参道にあるブックストアー Utrechtにて
今年2月にスパイラルで開催した企画展「something something 」の作品集を
取り扱いいただいています。

ぜひお店へお立ち寄りください。
Utrechtのオンラインストアでもご購入いただけます。

2020-09-16 15:04
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ColumnWorks

静かに溶ける味

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PINTSCOPEでのコラム連載『cinecaのアイスクリームノートTHE MOVIE』
5回目は、映画『あの夏、いちばん静かな海。』とチョコレートアイスキャンディーの話を書きました。

チョコレートのかかったアイスキャンディーの中のバニラアイスクリームの世界を想像してみると、
あの薄いチョコレートに守られて温度も振動もゆっくりと通す、自分のペースで静かに溶けていける場所なのだろう。
それは、街の音からすこし隔たれた静かな世界で、寂しくもあり心地よくもある場所なのだろうと、思い描きました。

今回は、すこし自分のいる(街の音から少し離れた)世界とも重ねたコラムです。
コラムの最後にはチョコレートアイスキャンディーのレシピも掲載されてます。
ぜひPINTSCOPEサイトよりご覧ください。

静かに溶ける味

2020-09-15 16:29
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InformationPressWorks

GENIC VOL.56 “好きを撮る”に掲載されています

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発売中の雑誌「GENIC」vol.56 “好きを撮る”に
これまでつくってきた映画にまつわるアートワーク(写真)を、
4ページに渡って掲載いただいています。

2017年から雑誌「PERK」で展開している映画の連載にまつわるアートワークが中心です。
もう3年前からのものなので、懐かしいものもあります。
いつもアートワークをつくる前に描いているラフも初めて世に出しました。

P.116〜のQ&Aにも登場しています。
ぜひ誌面にてご覧ください。

GENIC VOL.56 好きを撮る

2020-08-28 21:55
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ColumnWorks

緑の影が落ちるゼリー

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PERK magazineでの連載『cinecaのおいしい映画』。
17回目は緑の影が落ちる赤いゼリーをつくりました。
映画はエリック・ロメールの『緑の光線』から。

水平線に沈む夕陽が最後の最後に水面に放つ“緑の光線”というものがあります。
その光を目にした人は自分の心も相手の心も見ることができる。と言われたり、幸せを運ぶとも言われる稀有な光。
映画はそんな緑の光線に憧れる一人の女性がバカンスを一人でどう過ごそうか…なんて話。
人との間に一本の線を引いてしまうすこし生きるのがむずかしそうな彼女の物語が、
多くの人の物語と重なるところがあるから多くのシーンで頷きながら追ってしまう。

バカンスという言葉がすこし遠い今の世界で自然光溢れるこの映画が夏を連れてきてくれます。

『緑の光線』は私にとって大切な映画のひとつなのでついに選んでしまった。
と、緊張しながらでもこのあまりに有名な名作のことを自分の言葉で伝えたい伝えたい伝えたいという気持ちで書きました。
力入って、ボリューム多めになりましたが、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。

cinecaのおいしい映画 “緑の影が落ちるゼリー”
写真:鈴木奈保子

2020-08-12 21:28
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Works

KitKat JAPAN アートワーク第2弾は“piano”

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美味しいものを食べると頭の中に♪が流れ出すことがあります。
気持ちが沈んだり心が動かなくなると音楽も一緒に止まってしまうことが多い。
けど、ちいさな美味しいをきっかけに心に音楽が流れる時間を持ってみる。
そんなイメージでキットカットをピアノ(の黒鍵)に見立てたアートワークをつくりました。

私自身、この頃はおやつにアイスクリームを一口食べた瞬間頭の中に♪〜と流れ出して
それまで心が無音だったことにハッとすることが多い。
ああ、ずっと私の中に音楽が流れてなかったなあと思ったり、
何の気なしに鼻歌を歌うことももうしばらくないなあとか、
世界で悲しいことが多かったり、周りに胸を痛めることが増えると
自分の心の鼓動もどんどん静かになって、歌うことをやめてしまう。
だけど、そんな心もたまには歌わせてあげないと、いつか死んでしまうかもしれないから。
無理やりにでも心に歌を歌わせてあげましょう。あげたい。

たぶん、おやつの時間、というのはそんな意味もあるはずです。

KitKat公式Twitterの連載2回目。
毎回「お菓子と心」をテーマにキットカットへの妄想を膨らませつくるアートワーク企画です。
KitKatのツイートを見かけたらツイートに反応いただけると嬉しいです。

2020-07-31 14:19
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夏のレシピが2つHanakoに掲載されました

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7月28日発売の雑誌Hanako(阿部亮平さん表紙が目印)に夏の冷菓が2種掲載されてます。
ライムゼリーパイとさくらんぼのリキュールゼリー。
どちらも以前から個人的につくっているものですが、今回はじめてのレシピ公開です。
Hanako本誌に作り方&レシピ掲載されてます。

“The Pie of Water”(写真)
-海を切り取ったようなライムゼリーパイ-

ブルーグリーンのゼリー液の下の方にパイ生地がすこし透ける様が海底を見るようで、夏の暑い日に涼を導くとっておきの冷たいお菓子。

昨年の梅雨の時期に映画『シェイプ・オブ・ウォーター』に登場するキーライムパイに憧れてつくったのがはじまり。
映画の中では“美味しくないパイ”として描かれてるけど、今回ちゃんと美味しいキーライムパイ 改め ライムゼリーパイのレシピを考えました。
キーライムは日本ではなかなか手に入らないので日本のスーパーでよく売ってるライムでつくれるライムゼリーパイです。ライムの皮をたっぷりかけるのが私のおすすめ。
手軽なゼリーと面倒くさいパイの組み合わせはまさに水と油のようだけど、不思議に溶け合う美味しさがあります。今回は“手軽に楽しむ”を趣旨にパイは冷凍パイシートを使うレシピにしました。
ここ数年でバターを使う製品が主流になってきて冷凍と言えども侮れない味のものが多いです。家で楽しむの救世主となること間違いなしの冷凍パイシートを片手に、ぜひ楽しんでください。

“CHRRY NOTES”
-音を奏でるさくらんぼのゼリー-

‪リキュールたっぷりのゼリー液にさくらんぼを溺れさせて夏の光の下グラスを並べてみると音楽が聞こえてくる。さくらんぼがまるで音符のようで初夏に楽しい気持ちを運んでくれる冷たいお菓子。‬

2018年の夏、立派なさくらんぼをいただいたときこれをずっと保存したいという気持ちからつくり始めたゼリー。今回つくりやすく少しレシピをアレンジしました。自分のお気に入りのグラスやずっと眠ってるシャンパングラスをいくつか集めてゼリーをつくると夏の音が聞こえてくるかも。

写真はMEGUMIさん撮影。トゥギョウザー(餃子の活動)の撮影でもお世話になっているフォトグラファーです。今回の撮影も現場で試行錯誤しながら作り上げ、イメージを超えた写真に仕上がりました。特にこの「ライムゼリーパイ」の撮影には苦労させられました…!

写真:MEGUMI

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