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2021-11-02 00:53
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『Lula』寄稿しました

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あっという間の冬の気配。
発売中の日英両言語のバイリンガル雑誌『Lula』の「The 3 Wise Tellers」の連載コーナーでコラムを書きました。
「玉子色」というお題があったので、玉子色に月を重ねて、月にまつわる話を書いています。
月から連想するものは山ほどあるけれど、中でも富山県の銘菓「月世界」というお菓子が好きです。
もしも月を食べることが叶うのなら、口の中でこんな風にほどけるのかななんて、食べるたびに想いを馳せます。

Lula Japan issue 15,tamago-iro, FALL/WINTER 2021年9月28日発売
The 3 Wise Tellers(玉子色についての寄稿)

2021-04-28 22:35
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ヒマワリのバースデーケーキ

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PINTSCOPEで新しい連載『cinecaのバースデーケーキショップ』が始まりました。
「バースデーケーキショップ」とは、映画の中に登場する誕生日ケーキについて綴りながら、このケーキが食べられるとしたらどこのお店のケーキだろう…と私的イメージを重ねた、現実世界のケーキを紹介するコラムです。

たくさん映画を観ていると、多くの作品で誕生日が描かれることに気がつきました。
誕生日がない人はいない。誰もが持つ記念日だからか、そこにある喜びや悲しみ、家族のこと、人間関係を描くことは特別に楽しいのだと思います。

第一回目は、大好きな映画『ハロルドとモード』に登場するヒマワリのケーキについて。
80歳のモードの誕生日にハロルドが贈ったその宝物のようなケーキがもしもこの世に存在するなら…
そんなイメージにぴったりの懐かしくて新しい、美しいケーキを紹介してます。

コラム最後にケーキとお店の情報あり〼

ヒマワリのバースデーケーキ“太陽のにおいがする誕生日”

スタイリング・文 土谷未央
写真 木村和平




余談ですが、
『ハロルドとモード』はブッダの”真理の言葉”を想起させる物語だと思いませんか? ちなみに同監督による作品『チャンス』はニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』をベースにした物語。監督は哲学が好きなんじゃないかって、私も哲学が好きだから、ずっと勝手に親近感を感じてます。生きるのに大切な教えが詰まった本作は観れば心がふっと軽くなる。何年も観続けてる私にとって大切な作品の一つです。

2020-12-30 11:58
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詠うリンゴ飴

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読書と朗読はりんごとリンゴ飴のように似て非なるもの。
鏡に映る私は私ではなかった。そんな衝撃が朗読にはあると思います。

PERKでの映画コラム連載19回目は、映画『読書する女』からリンゴ飴のアートワークをつくりました。
下記リンクからぜひコラムと一緒にご覧ください。

Mio Tsuchiya“詠うリンゴ飴”
写真:鈴木奈保子

2020-11-24 13:21
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NOT FAR 02に菓子とテキスト掲載されてます

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T-house New balanceが発行するフリーマガジンNOT FAR 02
特集「立原道造」(詩人 / 建築家)にて菓子とテキストを掲載いただいてます。

菓子は、立原道造が最期に残した『五月の風をゼリーにして 持ってきてください』という言葉に寄せて、五月の風のゼリーがもしもこの世にあるならどんなものだろう、と想像しつくりました。
五月の風に運ばれて舞った葉がゼリーに含まれてそのままゼリーになってしまった、
そんなイメージを持ってカタチにしたゼリーです。

“五月の風のゼリー”は道造の、苦しい時にも食べたいという渇望に応えられたいいなと
身体に溶けるような心地よい味はどんなだろうと味に思い巡らせた菓子なので、
誰かに“食べて”もらうことが本望です。
来年そんな機会が持てたらいいなぁ。と目論んでおります。

テキストは薄命の詩人、立原道造へ寄せて、
「詩と菓子はよく似ている。」というタイトルで書きました。

NOT FARは、T house New balance(日本橋)、文喫 六本木、代官山蔦屋書店、ユトレヒト、Monocle shop tokyo、NaDiff a/p/a/r/t、Book shop TOTOなどで展開してるようです。
見かけましたらぜひ手にとってみてみてください。

特集企画 加藤孝司
写真 トヤマタクロウ
菓子協力 古谷萌

2020-10-31 18:04
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ピカピカのエクレア

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PERKでの連載『cinecaのおいしい映画』。
18回目はアキ・カウリスマキ監督の『ル・アーヴルの靴みがき』から”ピカピカのエクレア”のアートワークつくりました。

他人の靴を磨いていたら自分の心も磨かれていた。他者のものに手をかけてあげることが生きていくということなのかもしれない。そんな話を書きました。

エクレアはフランス語で“稲妻”の意味を持つお菓子ですが、そんな稲妻のようにピカピカと輝くフォンダンと磨かれた心を重ねて、靴のように大きなエクレアをつくってみました。
20cmほどのエクレアともなるとお菓子というよりパンのような錯覚もあるものです。

ぜひ、PERKのサイトより見てみてください。
「ピカピカのエクレア」

写真:鈴木奈保子
編集:寺岡瞳

2020-09-16 15:04
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静かに溶ける味

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PINTSCOPEでのコラム連載『cinecaのアイスクリームノートTHE MOVIE』
5回目は、映画『あの夏、いちばん静かな海。』とチョコレートアイスキャンディーの話を書きました。

チョコレートのかかったアイスキャンディーの中のバニラアイスクリームの世界を想像してみると、
あの薄いチョコレートに守られて温度も振動もゆっくりと通す、自分のペースで静かに溶けていける場所なのだろう。
それは、街の音からすこし隔たれた静かな世界で、寂しくもあり心地よくもある場所なのだろうと、思い描きました。

今回は、すこし自分のいる(街の音から少し離れた)世界とも重ねたコラムです。
コラムの最後にはチョコレートアイスキャンディーのレシピも掲載されてます。
ぜひPINTSCOPEサイトよりご覧ください。

静かに溶ける味

2020-08-28 21:55
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緑の影が落ちるゼリー

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PERK magazineでの連載『cinecaのおいしい映画』。
17回目は緑の影が落ちる赤いゼリーをつくりました。
映画はエリック・ロメールの『緑の光線』から。

水平線に沈む夕陽が最後の最後に水面に放つ“緑の光線”というものがあります。
その光を目にした人は自分の心も相手の心も見ることができる。と言われたり、幸せを運ぶとも言われる稀有な光。
映画はそんな緑の光線に憧れる一人の女性がバカンスを一人でどう過ごそうか…なんて話。
人との間に一本の線を引いてしまうすこし生きるのがむずかしそうな彼女の物語が、
多くの人の物語と重なるところがあるから多くのシーンで頷きながら追ってしまう。

バカンスという言葉がすこし遠い今の世界で自然光溢れるこの映画が夏を連れてきてくれます。

『緑の光線』は私にとって大切な映画のひとつなのでついに選んでしまった。
と、緊張しながらでもこのあまりに有名な名作のことを自分の言葉で伝えたい伝えたい伝えたいという気持ちで書きました。
力入って、ボリューム多めになりましたが、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。

cinecaのおいしい映画 “緑の影が落ちるゼリー”
写真:鈴木奈保子

2020-07-21 16:55
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ゆっくりと食べる味

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PINTSCOPEでの連載『cinecaのアイスクリームノートTHE MOVIE』第4回目は、
映画『海よりもまだ深く』とカルピスアイスの話を書きました。

ガラスのカップにカルピスを注いで冷凍庫で眠らせただけのカチコチに凍ったカルピスアイスは、
食べ終わるのにちょっと時間がかかるから「もう少し一緒にいたい」を代弁してくれる恥ずかしがり屋の秘密兵器。

ジュースをお気に入りのカップに注いで凍らすだけでとっておきのデザート時間になるときもあるものです。
ぜひPINTSCOPEサイトページからコラム読んでもらえたら嬉しいです。

ゆっくりと食べる味

2020-07-04 00:30
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PERK magazineでの連載16回目が公開されました

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PERK magazineでの連載『cinecaのおいしい映画』。
(今回からPERK magazineオンラインメディアで公開されていきます)

16回目は映画『A GHOST STORY』から味も匂いもないけど温度だけを有する“温もりのパイ”のアートワークをつくりました。
宇宙でたったひとりぼっちの気分のとき、抱えきれない虚しさを胸に無心で食べ物を貪るときがある。
温かさを残したパイがちょうど人肌のようでよく知る温度とパイの温もりを重ねる。
人と会えないこと触れ合えないことを考えながら書いていたらすこし寂しい話になってました。

ぜひサイトより読んでみてください。
cinecaのおいしい映画 “温もりのパイ”

“温もりのパイ”は映画『A GHOST STORY』へのオマージュも込めてつくりました。
物語が、亡くなった人も“失くした”と感じると伝えるところがとても好き。
生と死の間を彷徨う存在が見つめる時間はまるで宇宙のように巡りを繰り返し無限にある。
ただ時間があるというのはなんて残酷なのだろう。と。
音も台詞もミニマムに削ぎ落とされた映画の静かさが不思議に心地良くてこの映画をBGMのように流して過ごす日もあります。

写真:鈴木奈保子

2020-05-25 21:41
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PERKオンラインメディアで連載はじまります

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デジタルメディアになって帰ってきたPERK magazineで今月から映画コラム連載始まります。
奇数月はアーカイブ、偶数月は新コラム、と掲載予定です。
連載内容はこれまでと変わらずに、伝えたい映画を選び、個人的解釈を映したお菓子のアートワークをつくり、コラムを書く、というもの。

今月掲載は映画「FRANK」の話。(2017.10掲載)
『気がつけばいつも仮面を被っていた。なんてことは、人付き合いの上では当たり前の時代なのかもしれない。だれもがパッケージングする方法を手に入れ、違う自分になりすます。そのうちに自分の頭が肥大して足元が見えずらくなり、先の道を見失う人もいるだろう。… 』

2年以上連載やらせていただいていた雑誌PERKが今年廃刊になってしまったのですが、
オンラインメディアになって帰ってきました!
ありそうでないデザイン、ボリューム感がいい感じのwebマガジン。
ぜひ覗いてみてください。

cinecaのおいしい映画“むき出しの銀紙”

映画『FRANK』は、私が大好きな映画の一つ。
こんなにむき出しロックな作品はなかなかない。
むき出しのカッコ悪さとダサさ、最高です。

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