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2021-07-31 18:51
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DiaryWorks

溶けた白くま

sirokuma_cineca

モデルのKanocoさんの出産祝いの贈り物のご依頼いただき制作しました。
贈る日が暑い暑い夏の日だったので、
溶けてしまった白くまを思いつきました。
マシュマロとフルーツとチョコレートのお菓子です。

2020-01-02 14:39
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DiaryInformation

2020年もよろしくお願いいたします

あけましておめでとうございます。
2019年、応援していただいたみなさま、ありがとうございました。
お菓子を買ってくれることも、コラムを読んでくれることも、イベントに参加してくれることも、たのしみに待ってくれることも、すべては私の活力になっています。

2020年、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年のご挨拶を兼ねて一年ぶりに私の話をしようと思います。
(以下、病気の話にもなりますので読みたい方だけでお願いいたします)

私は2017年の終わりに突然倒れ、国指定の難病を発症しました。膠原病系の全身性の免疫疾患でなかなか難しい病気を抱えるようになりました。

それ以降は毎日闘病生活をしながらの制作ですが、2019年は忙しくつくり続けることができました。
病気前の私だったらそれはごく当たり前のことでしたが、病気になった今では当たり前のことは何一つありません。
なので、2019年の一年、病気の再燃もなくつくり続けられたことに一人静かに感動しながら年を越しました。

忙しくしていると「もう元気なの?」と言われることもだいぶ多くなってきたのですが、「元気」という言葉は、私の中にはもう存在しないものになりました。
見た目にわからない病気は、元気そうに見えることから、社会との距離に苦しむ人が多いことも、自分が病気になって初めて知りました。
私も毎日何かしらの不調を抱えています。
人が多く集まる場所にはあまり行けないので、行動も多く制限されるようになりました。
病気の症状だけでなく、薬の副作用も多くてなかなかしんどい。そんな中、工夫して生きています。

私の病気に完治はありません。
ですが、寛解という状態は望むことができる病気なので、今も寛解を目指し、闘病生活を頑張っています。(まだまだ寛解までの道のりは遠いけど…!)

2018年から、変化を強いられた私の働き方。
その必要に従い、今自分ができることは何だろうと、今の精一杯でつくり進んで行くと、ずっと曖昧になっていた「自分は何者なのか」という問いへの答えも少しずつ見えてくる。
まだまだわからないことは多いけれど、ずっと求めていた答えへの道が少し近くなってきました。
それはある意味では病気の恩恵なのかもしれない。

「一寸先は闇」という言葉は私にとっては超リアルな言葉です。明日は今日のように目覚められるかどうかわからない毎日。だからこそ、今のこの時間がたまらなく愛おしくも感じることができます。

最近、自分の思考が「足し算」式になっていることに気づきました。これまでは「あれもできなかった、これもできなかった」と1日を終えていた。でも今では「今日はあれもできた、これもできた」と考えられるようになった。1日に感謝して眠りにつくようになりました。

有難いことに、2020年も色々な展示や販売などの予定が控えています。
2019年を糧にして新しい一年もつくり続けられますように。
だいすきなお菓子と、だいすきな映画の話ができますように。
少しあたらしくみる日常の世界が、その驚きや喜びがだれかの活力になることを願って、この一年もどうぞよろしくお願いいたします。

cineca
土谷みお

2019-01-07 14:35
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2019年もつくることと共に。

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あけましておめでとうございます。
お正月は海へ初拾いしてきました。

いつからか大切な趣味のようなものとなっていた私ひとりの「拾いもの活動」。
落としものや忘れものを拾っているとじぶんの中のなにかが還元され昇華していくような気がします。

この一年もつくることを続けられますように。

2019年は2月に個展、
夏頃までもいろいろと販売の予定があり、いまから楽しみです。

予定を全て現実にしていけるように、
慎重に歩いて行けたらと思います。

きょうから仕事はじめです。

cineca
土谷みお

2018-12-28 16:36
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ひとり働き方改革

この一年は働き方を変えなければいけない。変えなければ働けない。
そんな、ひとり革命の年でした。

ずっとずっと悩んでいましたが、これは治るものではないし、一生のことなので、
やっぱり自分の病気の話を少しすることにしました。
そして、はたらき方の話も。
以下長文になります。

昨年の2017年12月に自己免疫疾患で全身性炎症性疾患の難病を発症しました。
10万人に4人という珍しい病気。
それは今まで聞いたこともないような病名の病気で、(病名は控えさせていただきます)
一体自分の身に何が起きたのか受け入れるのに時間がかかるものでした。

自己免疫疾患とは、本来自分を守るはずの免疫が機能しなくなって自分自身を傷つけてしまうというもの。
免疫ってすごいもので、人間の身体をいろんな菌やウィルスから守ってくれる魔法のようなシステムなんです。
それが壊れると身体は大変なことになってしまうということを身をもって体験してます。

難病とは、ざっくり言うと原因が不明、現在の医療では明確な治療法、治療薬がないため、
完治は望めず国に難病と指定されている病気のことです。

幸いなことに、わたしの病気は完治はできずとも、寛解を目指すことはできると言われているので
今も寛解を目指して薬の服用、通院を続けています。

ただ、薬を飲むと強い副作用が伴います。
むくみ、手の痙攣、からだの筋肉の減少、それに伴う怠さやしんどさが強く、
病気による関節炎やたびたびの微熱や頭痛もあるので日常的な生活にも影響が出たり、
胃腸衰弱、肺炎や感染症、骨粗しょう症にもなる恐れがあり、それらの予防薬も服用しています。

手の痙攣や筋肉の減少は間違いなくお菓子作りに影響があり、
長時間立ち続けながら集中力が必要となる細かい作業や体力仕事は今の私にはなかなか厳しいものになってしまいました。

cinecaのお店「四月」ではせっかくお店まで足を運んでくださるならできるだけ多くの種類のお菓子を置いて販売したいという思いがあります。
ただお菓子には賞味期限という壁があるので短期間でたくさん作らなければいけない。
それがいま一番難しいことです。
お店のオープンの予定は未だに立ちません。(でも必ずまたオープンします!)

もちろん、今できることもいろいろあります。
たとえば雑誌などの連載のお仕事だったり、
座っても仕事ができるコラムのお仕事だったり、
webマガジンなどでの企画や菓子制作のお仕事、
それに種類を絞ったお菓子の販売も。
ことしは、そういった仕事を新しくはじめたり、
販売もすこしずつ再開したり、とできる範囲で進んできました。

文化や芸術はあたりまえに在る生活の上に成立するものだと思っています。
あたりまえの健康、あたりまえの平和。
それがないと生み出したり楽しんだりすることが難しいものです。

私の生活にはもう「あたりまえの」はありません。
朝起きること、ゴハンをつくること、食べること、人と話をすること、どこかへ出かけること。
これらは全て特別に素晴らしいことだと感じるようになりました。
でも、私は、そんな「生」にしがみついて生きてはいきたくないんです。
なるべ生を意識せずにいきていきたい。
あたりまえの、その上、その先にある、非日常。
特別な喜び、あたらしい驚き。
そんなものを生み、つくり、届け、その世界で生きていきたい。
丁寧に、力いっぱいにエネルギーを集めて。
今もそう強く思っています。

変化を受け入れるということはとても勇気のいることですが、
これを病気の恩恵と信じて新しく前に進んでいけたらと、
生活を模索し、今できる精一杯のことを実践する日々です。

cinecaのお菓子を届けたい。
そして、私がお菓子を作るきっかけとしているだいすきな映画も届けられたらいい。
そういう気持ちがなくなってしまわないように、
上手に気持ちに寄り添って歩いていけたらいいなと思ってます。

ここまで読んでくださったみなさまありがとうございます。

これからもお菓子とそして映画を、人生のエッセンスやスパイスとして届けられるように
新しいペースで歩いていきますので、お付き合いいただけましたら幸いです。

改めまして、いつも応援してくださるみなさま、コラムを読んでくださるみなさま、
お菓子を買ってくださるお客さま、本当にありがとうございます。

来年もこの先も、手のひらサイズのあたらしい世界を届けられますように。
その驚きや喜びがだれかの活力になりますように。

2019年は個展も予定しています。
この一年のあいだ、少しずつ準備してきたものです。

今年も残すところあと3日。
みなさま、良いお年をお迎えください。

cineca
土谷みお

2018-02-23 17:35
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DiaryEvent / ExhibitionInformation

cineca6周年です

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2017年2月22日でcinecaは7年目を迎えました。
6年分の出会いや出来事が積み重なって今があります。
本当にたくさんの人に支えられてきました。

7年目は今までとすこし違う年になりそうですが
改めて私にとって我が子のようなcinecaを育てていけますように。
新しい出会いを楽しみに制作に向かえることめざして大切に前に進みます。

まだ制作や販売を始めることは難しい状況ですが、
毎日、ゴハンを作ることを制作へのリハビリとしたり、
お菓子の試作や自分が食べたいおやつを作ることも生活に取り入れ、
すこしずつ前進しています。
早くたくさんの人のもとにcinecaのお菓子を届けたい..!
という思いをぐっとこらえて、
慎重に進んでいけたらと思っています。

2月22日は6周年記念に、自分のためにチョコチップクッキーを焼きました。

チョコチップクッキーは失敗から生まれたと言われてるお菓子。
生地に溶けて混ざると思って入れたチョコレートが溶けずに残って
“チョコチップ” となりうまれたクッキーなんです。
失敗から学ぶことがあったり、それは発明になることもあるかもしれないことにわくわくしながら
生きていきたいものだなぁと。

最後にチョコチップクッキーつながりで、スヌーピーからラブリーな名言を。

“What do you do when you feel that life is treating you unfairly?”
“Learn to bake your own cookies.”

「人生って不公平だなって感じるとき、どうしたらいい?」
「自分のクッキーの焼き方を覚えなよ」

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