
読書と朗読はりんごとリンゴ飴のように似て非なるもの。
鏡に映る私は私ではなかった。そんな衝撃が朗読にはあると思います。
PERKでの映画コラム連載19回目は、映画『読書する女』からリンゴ飴のアートワークをつくりました。
下記リンクからぜひコラムと一緒にご覧ください。
Mio Tsuchiya“詠うリンゴ飴”
写真:鈴木奈保子
読書と朗読はりんごとリンゴ飴のように似て非なるもの。
鏡に映る私は私ではなかった。そんな衝撃が朗読にはあると思います。
PERKでの映画コラム連載19回目は、映画『読書する女』からリンゴ飴のアートワークをつくりました。
下記リンクからぜひコラムと一緒にご覧ください。
Mio Tsuchiya“詠うリンゴ飴”
写真:鈴木奈保子
ホームセンターでみつけたアイテムの新しい使い方を考えました。
円錐型のノズルのようなパーツと、S字フックと、スポンジを使って完成したのは…“アンブレラアイスキャンディー”。
傘のような形のハーブのアイスキャンディー。
今年の夏マスクと手袋とフェイスシールドをして、ホームセンターを徘徊して徘徊して考えたお菓子です。
なにでどう作ったの?の答えはぜひとなりのカインズさんの記事(下記)をご覧ください。
記事の最後にはレシピもあるのでクリスマスやお正月の楽しみにもぜひ作ってみてください。レシピは簡単なものを用意しました。
傘のように引っかけられるのでクリスマスのオーナメントらしさもある気がします。
アイスじゃなくてチョコレートでもつくれますよ。
ところで、円錐形は菓子界でも菓子型としてあまりない形なので世紀の大発見。なんて思ったり。
|CAINZ × クリエイター|
これ、なーんだ? 工具売り場でお菓子作り!?
正解じゃないからおもしろい。
カインズでみつけたアイテムの新しい使い方を考えてみました。
ところで、私は建築系の学科だったので、学生時代からずっとホームセンターをうろうろしてました。今も煮詰まるとホームセンターに行きたくなる。だってそこは、私のアイデアの源泉の一つだから…。今回は、「ホームセンターにあるものなにを使っていいのでお菓子を作ってください」というお題にとてもわくわくしました。
herbarium-甘い標本-が新しくなります。
これまでなかった花やハーブを迎え40種ほどの植物が揃います。
植物の仕立ても新しく、意匠もよりお菓子を引立てるものへリニューアルしました。
あまり見たことのない、ちょっと珍しい草花もあります。
季節によって並ぶ花やハーブが違うので、
その時々で選ぶ楽しみを持っていただけますように。
herbarium -甘い標本- をつくりはじめて6年が過ぎ、もうすぐ7年目となります。
herbariumを発表した2014年以降、急激にエディブルフラワーやハーブを使う菓子やプロダクトが増えました。
私がherbariumを試作、開発していた2013年は、私が調べる限り、食べられる花やハーブを使ったパッケージされた菓子作品として販売されたものを見ることはありませんでした。
herbariumは多くのメディアに取り上げられたこともあって、その影響は大きかったのではないかと考えていますが、そのようなものが増えていくにつれ、自身の作品を作ることへの葛藤が増えました。
当時は、エディブルフラワーを生産する農園も少なく、取引いただける生産者さんを探すことにもかなり苦労した記憶です。
「herbarium」は植物標本という意味を持つ単語。その言葉に惹かれてお菓子に命名しましたが、2015年くらいからは、herbariumという花のプロダクトが出てきて、そのあと社会的ブームになり、私が作品につけた「herbarium」という名前も盗まれてしまった、そんな気持ちにもなったりもしたものでした。
2018年からは、私が病を抱える身になったこととも重なって、herbariumをつくる気持ちになかなかなれなくなってしまったのですが、ここにきて改めて、私自身がこのお菓子を大切に想いたいつくり続けたい。と思うようになり、今回のリニューアルに至りました。
話は長くなりましたが、
新しいherbarium(甘い標本)をどうぞよろしくお願いいたします。
これまで手にしていただいた方にもまた気に入っていただけますように。
これからまた、気持ちを新しくして、長くつくっていけたら、と思っています。
意匠は古谷萌(Study and Design)にお願いしました。
写真は小野奈那子さん撮影です。
T-house New balanceが発行するフリーマガジンNOT FAR 02
特集「立原道造」(詩人 / 建築家)にて菓子とテキストを掲載いただいてます。
菓子は、立原道造が最期に残した『五月の風をゼリーにして 持ってきてください』という言葉に寄せて、五月の風のゼリーがもしもこの世にあるならどんなものだろう、と想像しつくりました。
五月の風に運ばれて舞った葉がゼリーに含まれてそのままゼリーになってしまった、
そんなイメージを持ってカタチにしたゼリーです。
“五月の風のゼリー”は道造の、苦しい時にも食べたいという渇望に応えられたいいなと
身体に溶けるような心地よい味はどんなだろうと味に思い巡らせた菓子なので、
誰かに“食べて”もらうことが本望です。
来年そんな機会が持てたらいいなぁ。と目論んでおります。
テキストは薄命の詩人、立原道造へ寄せて、
「詩と菓子はよく似ている。」というタイトルで書きました。
NOT FARは、T house New balance(日本橋)、文喫 六本木、代官山蔦屋書店、ユトレヒト、Monocle shop tokyo、NaDiff a/p/a/r/t、Book shop TOTOなどで展開してるようです。
見かけましたらぜひ手にとってみてみてください。
特集企画 加藤孝司
写真 トヤマタクロウ
菓子協力 古谷萌
KITKATJapan公式Twitter連載、3回目が公開されました。
(11/7公開)
お菓子を口にすると見えることのない心のスイッチがオフになったりオンになったりする気がする。
みんなもそうなのかな。そうだったらいいな、なんて考えながらつくりました。
心のスイッチが見つかる時間ღ︎
甘い味で点けたり⸝⋆
甘い味で消したり⋆⸜Planning&Artwork by Mio Tsuchiya@cineca_si
Illustration by Yutaro Ogawa pic.twitter.com/Zi6xqMo33r— キットカット (@KITKATJapan) November 7, 2020
“Switch” for KITKAT Japan
企画・デザイン:土谷未央
イラストアニメーション:小川雄太郎
PERKでの連載『cinecaのおいしい映画』。
18回目はアキ・カウリスマキ監督の『ル・アーヴルの靴みがき』から”ピカピカのエクレア”のアートワークつくりました。
他人の靴を磨いていたら自分の心も磨かれていた。他者のものに手をかけてあげることが生きていくということなのかもしれない。そんな話を書きました。
エクレアはフランス語で“稲妻”の意味を持つお菓子ですが、そんな稲妻のようにピカピカと輝くフォンダンと磨かれた心を重ねて、靴のように大きなエクレアをつくってみました。
20cmほどのエクレアともなるとお菓子というよりパンのような錯覚もあるものです。
ぜひ、PERKのサイトより見てみてください。
「ピカピカのエクレア」
写真:鈴木奈保子
編集:寺岡瞳
表参道にあるブックストアー Utrechtにて
今年2月にスパイラルで開催した企画展「something something 」の作品集を
取り扱いいただいています。
ぜひお店へお立ち寄りください。
Utrechtのオンラインストアでもご購入いただけます。
PINTSCOPEでのコラム連載『cinecaのアイスクリームノートTHE MOVIE』
5回目は、映画『あの夏、いちばん静かな海。』とチョコレートアイスキャンディーの話を書きました。
チョコレートのかかったアイスキャンディーの中のバニラアイスクリームの世界を想像してみると、
あの薄いチョコレートに守られて温度も振動もゆっくりと通す、自分のペースで静かに溶けていける場所なのだろう。
それは、街の音からすこし隔たれた静かな世界で、寂しくもあり心地よくもある場所なのだろうと、思い描きました。
今回は、すこし自分のいる(街の音から少し離れた)世界とも重ねたコラムです。
コラムの最後にはチョコレートアイスキャンディーのレシピも掲載されてます。
ぜひPINTSCOPEサイトよりご覧ください。
↓
静かに溶ける味
発売中の雑誌「GENIC」vol.56 “好きを撮る”に
これまでつくってきた映画にまつわるアートワーク(写真)を、
4ページに渡って掲載いただいています。
2017年から雑誌「PERK」で展開している映画の連載にまつわるアートワークが中心です。
もう3年前からのものなので、懐かしいものもあります。
いつもアートワークをつくる前に描いているラフも初めて世に出しました。
P.116〜のQ&Aにも登場しています。
ぜひ誌面にてご覧ください。
PERK magazineでの連載『cinecaのおいしい映画』。
17回目は緑の影が落ちる赤いゼリーをつくりました。
映画はエリック・ロメールの『緑の光線』から。
水平線に沈む夕陽が最後の最後に水面に放つ“緑の光線”というものがあります。
その光を目にした人は自分の心も相手の心も見ることができる。と言われたり、幸せを運ぶとも言われる稀有な光。
映画はそんな緑の光線に憧れる一人の女性がバカンスを一人でどう過ごそうか…なんて話。
人との間に一本の線を引いてしまうすこし生きるのがむずかしそうな彼女の物語が、
多くの人の物語と重なるところがあるから多くのシーンで頷きながら追ってしまう。
バカンスという言葉がすこし遠い今の世界で自然光溢れるこの映画が夏を連れてきてくれます。
『緑の光線』は私にとって大切な映画のひとつなのでついに選んでしまった。
と、緊張しながらでもこのあまりに有名な名作のことを自分の言葉で伝えたい伝えたい伝えたいという気持ちで書きました。
力入って、ボリューム多めになりましたが、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。
cinecaのおいしい映画 “緑の影が落ちるゼリー”
写真:鈴木奈保子