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2020-01-02 14:39
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2020年もよろしくお願いいたします

あけましておめでとうございます。
2019年、応援していただいたみなさま、ありがとうございました。
お菓子を買ってくれることも、コラムを読んでくれることも、イベントに参加してくれることも、たのしみに待ってくれることも、すべては私の活力になっています。

2020年、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年のご挨拶を兼ねて一年ぶりに私の話をしようと思います。
(以下、病気の話にもなりますので読みたい方だけでお願いいたします)

私は2017年の終わりに突然倒れ、国指定の難病を発症しました。膠原病系の全身性の免疫疾患でなかなか難しい病気を抱えるようになりました。

それ以降は毎日闘病生活をしながらの制作ですが、2019年は忙しくつくり続けることができました。
病気前の私だったらそれはごく当たり前のことでしたが、病気になった今では当たり前のことは何一つありません。
なので、2019年の一年、病気の再燃もなくつくり続けられたことに一人静かに感動しながら年を越しました。

忙しくしていると「もう元気なの?」と言われることもだいぶ多くなってきたのですが、「元気」という言葉は、私の中にはもう存在しないものになりました。
見た目にわからない病気は、元気そうに見えることから、社会との距離に苦しむ人が多いことも、自分が病気になって初めて知りました。
私も毎日何かしらの不調を抱えています。
人が多く集まる場所にはあまり行けないので、行動も多く制限されるようになりました。
病気の症状だけでなく、薬の副作用も多くてなかなかしんどい。そんな中、工夫して生きています。

私の病気に完治はありません。
ですが、寛解という状態は望むことができる病気なので、今も寛解を目指し、闘病生活を頑張っています。(まだまだ寛解までの道のりは遠いけど…!)

2018年から、変化を強いられた私の働き方。
その必要に従い、今自分ができることは何だろうと、今の精一杯でつくり進んで行くと、ずっと曖昧になっていた「自分は何者なのか」という問いへの答えも少しずつ見えてくる。
まだまだわからないことは多いけれど、ずっと求めていた答えへの道が少し近くなってきました。
それはある意味では病気の恩恵なのかもしれない。

「一寸先は闇」という言葉は私にとっては超リアルな言葉です。明日は今日のように目覚められるかどうかわからない毎日。だからこそ、今のこの時間がたまらなく愛おしくも感じることができます。

最近、自分の思考が「足し算」式になっていることに気づきました。これまでは「あれもできなかった、これもできなかった」と1日を終えていた。でも今では「今日はあれもできた、これもできた」と考えられるようになった。1日に感謝して眠りにつくようになりました。

有難いことに、2020年も色々な展示や販売などの予定が控えています。
2019年を糧にして新しい一年もつくり続けられますように。
だいすきなお菓子と、だいすきな映画の話ができますように。
少しあたらしくみる日常の世界が、その驚きや喜びがだれかの活力になることを願って、この一年もどうぞよろしくお願いいたします。

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土谷みお

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