
PERK magazineでの連載『cinecaのおいしい映画』。
(今回からPERK magazineオンラインメディアで公開されていきます)
16回目は映画『A GHOST STORY』から味も匂いもないけど温度だけを有する“温もりのパイ”のアートワークをつくりました。
宇宙でたったひとりぼっちの気分のとき、抱えきれない虚しさを胸に無心で食べ物を貪るときがある。
温かさを残したパイがちょうど人肌のようでよく知る温度とパイの温もりを重ねる。
人と会えないこと触れ合えないことを考えながら書いていたらすこし寂しい話になってました。
ぜひサイトより読んでみてください。
cinecaのおいしい映画 “温もりのパイ”
“温もりのパイ”は映画『A GHOST STORY』へのオマージュも込めてつくりました。
物語が、亡くなった人も“失くした”と感じると伝えるところがとても好き。
生と死の間を彷徨う存在が見つめる時間はまるで宇宙のように巡りを繰り返し無限にある。
ただ時間があるというのはなんて残酷なのだろう。と。
音も台詞もミニマムに削ぎ落とされた映画の静かさが不思議に心地良くてこの映画をBGMのように流して過ごす日もあります。
写真:鈴木奈保子